第13番清水寺阿弥陀堂
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世に「清水の舞台」と親しまれる国宝・清水寺本堂の舞台から東に望まれる大堂が阿弥陀堂です。堂内の鏡天井には極楽の妙音鳥・迦陵頻伽(かりょうびんが)が飛翔し、如来形の千仏を配し阿弥陀浄土の世界を表す豪華な光背を背にして、丈六の阿弥陀如来坐像が安座します。ここで鎌倉時代の初め、法然上人が僧衆に戒の条目を読み聞かせ、犯した罪を懺悔(さんげ)させる説戒(せっかい)を行い、併せて阿弥陀如来の本願を頼んで念仏すれば、往生極楽は疑いないことを教え説きました。すると随喜した清水寺大勧進沙弥(だいかんじんしゃみ)の印蔵(いんぞう)は深く弥陀の本願を信じ、不断常行三昧念仏(ふだんじょうぎょうざんまいねんぶつ)を始め、寺僧はじめ数知れない比丘・比丘尼が結縁したのでした。その様子は『法然上人行状絵図』に描かれています。時に文治4年(1188)5月15日のことで、わが国最初の常行念仏でありました。当時、この阿弥陀堂は「滝山寺(りょうせんじ・たきやまでら)」と呼ばれ、その名前の由来は、清水寺開創の起源となった音羽の滝の山手に位置しているからです。
見どころ
清水山(音羽山)の中腹にあり、春は桜、秋は紅葉に彩られます。堂内は鏡天井の迦陵頻伽に加え、長押(なげし)や頭貫(かしらぬき)などに極彩色の文様が施され、阿弥陀如来のおわします極楽浄土の宝殿を思い浮かばせます。内外陣堺の中央左右の柱に「円光大師廿五拝拾三番遺跡」「洛陽六阿弥陀如来念仏道場」の聯(れん)が掛り、長押上に後柏原天皇(ごかしわばらてんのう)宸筆(しんぴつ)の「日本最初常行念仏道場」の竪額(たてがく)が掲げられています。さらに本尊阿弥陀如来坐像の向かって左後方に厨子に納められた法然上人像が安置されています。これらは法然上人がここで弥陀の本願念仏の教えを説き、わが国最初の常行念仏が行われたことによっています。ちなみに洛陽六阿弥陀は、左京区の真如堂・永観堂、東山区の清水寺・安祥院・安養寺、中京区の誓願寺。その縁日には信者の参詣でにぎわいます。
年間行事
- 1月1日~7日 修正会(本堂内々陣で年頭祈願。御香水・牛玉宝印授与)
- 2月1日~3日 修二会(本堂内々陣で悔過、悪報除災祈願)
- 2月15日 涅槃会(経堂で大釈迦涅槃図を掛け法要)
- 2月15日 中興開山忌(中興開山良慶和上の追善法要)
- 3月5日 玄奘三蔵会(玄奘三蔵法師の忌日法要)
- 3月14日・15日 春の青龍会(青龍が境内、門前を行道)
- 4月3日 清水の日法要(清水讃仰・環境浄化の祈願法要)
- 4月8日 降誕会(釈迦誕生の慶讃法要。甘茶接待)
- 5月23日 開山忌(延鎮上人・坂上田村麻呂公の年忌法要)
- 8月1日~5日 盂蘭盆法話(円通殿で諸学徳・善知識を招き法話)
- 8月9日~16日 千日詣り(本堂内々陣の献灯、特別拝観)
- 8月15日 盂蘭盆会(父母・先祖万霊の供養法要)
- 8月23日 地蔵盆会(新信社の世話による法要奉修)
- 9月14日・15日 秋の青龍会(青龍が境内、門前を行道)
- 11月13日 慈恩会(北法相宗の初祖慈恩大師の忌日法要)
- 11月16日 落葉忌(月照上人・信海上人の追善供養法要)
- 12月1日~3日 仏名会(年内の懺悔、罪障消滅を祈願)
- 12月8日 成道会(釈迦成道の慶讃法要)
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洛陽六阿弥陀まいり
洛陽六阿弥陀まいり
(六阿弥陀縁日 1月15日、2月8日、3月14日、4月15日、5月18日、6月19日、7月14日、8月15日、9月18日、10月8日、11月24日、12月24日)
阿弥陀堂で「般若心経」読誦のあと、大講堂円通殿で法話と「阿弥陀経」読誦
第13番 音羽山清水寺阿弥陀堂
住所 | 〒605-0862 京都府京都市東山区清水一丁目 清水寺山内 |
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TEL | 075-551-1234 |
FAX | 075-551-1287 |
WEB | http://www.kiyomizudera.or.jp |
拝観料 | 大人500円 |
アクセス |
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