第22番百萬遍知恩寺
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當山は長徳山功徳院百萬遍知恩寺と号し、宗祖法然上人を開祖と仰ぎ、勢観房源智上人を第二世とする浄土宗大本山の一つである。上人入滅されるや常随給仕18年に及んだ源智上人は、師の恩徳を偲び「恩を知る」寺として一宇を建立された。即ち知恩寺である。
當山はもと今出川烏丸付近にあったが、足利義満の相国寺建立にあたり移転を命ぜられ、第三十九世萬霊上人により現在の地に再興された。百萬遍という号は、後醍醐天皇の元弘元年(1331年)京都で大地震が起こり大変な被害を受けた。更に悪い病気が流行して多くの犠牲者がでた。天皇は深くご心配され、諸寺社に勅を下して祈祷をせしめられたが収まりをみせず、当時民衆の帰依もあつい知恩寺第八世空円上人に悪疫退散の祈願を修行するよう勅命を下された。空円上人は詔を奉じ参内し、宮中秘蔵の弘法大師御筆利剣名号軸を掲げて、7日7夜を期して阿弥陀仏の御名を称えること百萬遍におよぶ。その功徳により悪疫を止み、天皇は御感のあまり「百萬遍」の勅号と利剣名号軸及び五百四十顆の大念珠を下賜された。以来「百萬遍念珠繰り」が修されるようになり、数珠繰りの「ひゃくまんべんさん」と呼ばれ親しまれている。
見どころ
百萬遍知恩寺の伽藍配置は、総門入ると参道が真っ直ぐに御影堂(大殿)に向い、その途中左手西側に阿弥陀堂、右手東側に釈迦堂が向かい合っている。大殿の後方北側には、小方丈、衆会堂、対面所、寺務所等々諸堂宇が南北に整った理想的な配置を見ることが出来る。そして総門の前には「百萬遍念佛根本道場」と書かれた高さ5mの石柱があり、大殿東側には勢至堂、納骨堂、更に北側には広大な墓地がある。
その正面奥には法然上人の御廟があり、勢観房源智上人も並んで安置している。
御廟の入口には、念仏の「念」の字を模った念字門がある。
釈迦堂の前には、全国に三基しかない阿弥陀経石があり、またその横には、利剣名号や仏足石がある。御影堂正面の法然上人御像は、室町時代の像で、上人43の頃を写したお姿である。また、このお堂の中には、円周約110m、重さ320kg、珠の数1080顆の大念珠が二連吊り上げられている。又、古より宮中との関係も深く多数の宝物を蔵している。このほかに、毎月15日(8月は25日)百萬遍手づくり市で賑わっております。毎月22日は「なむしぇ」産地直送京野菜市が開かれます。
年間行事
- 1月1日 修正会
- 1月12日 勢観念
- 1月24日・25日 不断念佛会
- 2月15日 涅槃会
- 3月 春季彼岸会
- 4月8日 花まつり
- 4月22日~25日 法然上人御忌大会
- 6月 夏の集い
- 7月 暁天講座
- 7月25日 盂蘭盆施餓鬼会
- 9月 秋季彼岸会・納骨堂総回向
- 11月1日 十夜法要・秋の集い
- 12月8日 成道会
- 12月15日 御身拭式
- 12月31日 除夜法要
毎月の行事
- 15日 写経会、大念珠繰り法要(8月のみ25日)
第22番 長徳山功徳院百萬遍知恩寺
住所 | 〒606-8225 京都府京都市左京区田中門前町103 |
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TEL | 075-781-9171 |
FAX | 075-781-0157 |
WEB | http://chionji.jp/ |
アクセス |
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