第9番當麻寺 奥院
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當麻寺は推古天皇20年(612)に、用明天皇第三皇子麻呂子親王が御兄君聖徳太子の教えにより創建され、最初は「萬法蔵院禅林寺」と号しましたが、天武天皇10年(681)に「當麻寺」と改められ現在地に移されました。
創建当時は南都六宗の一つ三論宗を奉じていましたが、浄土信仰の進展に伴い、中将姫が蓮糸で織ったと言われる當麻曼陀羅を中心に発展し、現在は浄土宗と真言宗の両宗派で護持しています。
知恩院第十二世誓阿上人は、京都は災禍も多く安住の地で無いとし、応安3年(1370)朝廷に奏上し、法然上人の尊像と勅修御伝の副本を當麻寺に移し、往生院を建立しました。知恩院の歴代住職が隠居し、本尊である法然上人像をお護りしたことから「奥院(おくのいん)」と呼ばれるようになります。御本尊法然上人坐像は法然上人自ら開眼されたものであり、誓阿上人の夢告の「血垂れの御影」として有名です。
見どころ
當麻寺の伽藍は、曼陀羅堂・金堂・講堂・東西両塔と創建当時の姿を残しています。また金堂の塑像弥勒仏坐像・乾漆四天王像や、日本最古の梵鐘、石灯籠、舎利容器など白鳳時代をそのまま伝える日本でも貴重な寺院です。
その中の塔頭「奥院」は桃山時代の御影堂、江戸初期の大方丈・楼門などの伽藍
が浄土宗大和本山の趣を伝えています。寺宝の選択本願念仏集は法然上人在世中の写
本で唯一現存しているものであり、知恩院歴代の加え書きがあります。また法然上人
行状絵伝48巻は知恩院本と対をなす副本です。
奥院境内には二上山を背景に當麻の自然を存分に取り入れた年中楽しんでいただける浄土庭園があり、當麻寺のなかでも高台にあるため眺望もよく、春は桜やボタン、夏は睡蓮や蓮、秋は紅葉、冬は冬ボタンなどが色を添えます。
年間行事
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2月24日
御忌大法要
秘仏御本尊法然上人坐像(重要文化財)特別開帳・甘酒接待 - 3月 春季彼岸会
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4月14日
練供養
毎年行われる二十五菩薩来迎の迎講の会式です。蓮糸を染めて曼陀羅を織ったといわれる中将姫を西方浄土から迎えに来る様子を現します。 16時から雅楽や読経が流れ、西日が差すなか、本堂を西方極楽浄土、裟婆堂を人間界に見たて、その間にかけた来迎橋を観世音菩薩が25菩薩を従えて練り歩き、17時すぎまで行われます。練供養会式の根源は同寺にあると言われ、大衆を浄土信仰に導く為に始めたものと伝えられています。 - 8月25日 施餓鬼大法要
- 9月 秋季彼岸会
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11月1日~10日
綴織當麻曼陀羅特別公開・絵説き法要
中将姫が現世に極楽浄土の様相を伝えようと蓮の茎より取り出した糸を紡いで織り上げられた當麻曼陀羅と同じ手法「綴織」にて再現された當麻曼陀羅を特別に公開し、約1250年前の中将姫のご苦労と思いを間近で見ていただくことができます。
第9番 二上山當麻寺 奥院
住所 | 〒639-0276 奈良県葛城市當麻1263 |
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TEL | 0745-48-2008 |
FAX | 0745-48-6668 |
WEB | http://www.taimadera.or.jp/ |
アクセス |
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